自己同一化と自分のSOURCE

自己同一化を役者で考えてみる

先日、呪文に気づいたら、旅に出ようというブログを書きました。

さらりと、自分にかけられた自己同一化の呪文を解く、と書いたのですが、自己同一化についてもう少し説明してみたいと思います。

テレビを見ていたら、ある女優がロケ先で、今やっているドラマの役柄に入っちゃっているからそれが出ちゃう、という表現をしていました。

俳優が、ある役になり切ること

これ、自己同一化の説明に使えるなあと思いました。

母親になった途端、これまでの自分を忘れて、“母親”らしく行動する。
父親らしく、叱ってみる。
夫としての自分、妻としての自分、娘としての自分、息子としての自分・・・

最初の舞台は、家族だ

生まれ育った家族は、最初の舞台です。家族の構成役者がいて、そこの中の一人として、役柄は固定して生きていきます。

末っ子に生まれて、周りの家族からいつもちょっと足りなくてかわいいと思われていたら、やっぱり、ちょっと甘えん坊な自分で対応するかもしれません。

反対に、長子として生まれて、弟や妹が生まれた時から、いつもお世話役をしていた人は、家族の中ではいつもしっかりしている自分を出します。

同じような役をいつもずっとやっていたら、なんだかその役ばっかりする羽目になった、みたいな感じで、自分の中でその役割が、まるで自分の全てのように思えてくる、ということが自己同一化です。

自己同一化の例:
 末っ子の人→甘えん坊の自分に自己同一化する
 長子の人→しっかり者の自分に自己同一化する

 (これはあくまでも単純化した例であり、もっと複雑です)

自己同一化の裏には影が必ずついてくる・・

あるところに自己同一化すると、ある場面ではとても便利です。家族の中の人間関係がうまく回る、というパターンでもあり、自分が慣れている役割なので、他の社会に出てもラクな方法です。

ところが、自分をある役柄に限定して、自己同一化しているので、その役柄に当てはまらない部分が必ず出てきます。

自己同一化の影に回る部分の例
 甘えん坊な自分→自立した自分
 しっかり者の自分→人に頼ることもできる自分

そして、社会的にその役割がうまく行っていればいるほど、そのパターンは固定化されます。うまくいってたらパターンを変える必要はありませんから。そうすると、だんだん、その役割が自分自身のような感じがしてきてしまいます。

ある環境にどっぷり入り込むことで学べること

自己同一化は、癖、と言ってもいいかもしれません。側から見ると、“癖がすごい〜”のに、自分ではみんな気づかないものです。

なかなか思わぬところに自分自身を自己同一化しているので、気づいていくのは、時間がかかるし、大変な作業です。しかも、いろんなレベルでの自己同一化の癖があります。家族、兄弟関係、学校、住んでいる文化、階級・・・あらゆるところで、自分が慣れている環境に合わせて、自分の癖を作ってきました。それが大人になることでもあります。

そして、その中にどっぷり入り込むことで、学べることがあるからです。役柄を演じる俳優は、その役を演じることで、様々なことを学びます。その立場でしか味わえないような気持ちを実際に体感できます。それが人生の意味であるとも言えます。

そこから出て自分のSOURCEへ向かうこと

けれども、それが嫌だな、と思った時には、自分の癖を知って、自己同一化の呪文を外していくことで、人生をもっと自由に感じられるようになります。

このような取り組みは、心だけではなく、体にも変化が起こります。

自己同一化していた自分に気づくことで、自己同一化していた先に使っていたエネルギーを、自分自身に使えるようになるからです。思わぬ力が自分の中に眠っていた、と気づくことができるかもしれません。それがあなたのSOURCEです。

 →Blog「エネルギー不足になるとどうなる?」

ハンズオンヒーリングSOURCEで提供できるセッション
 →自己の内面への旅路「アルケミー プラクティス」
 →家族関係でできたパターンを手放す「関係性エネルギー療法」
 →自分の感情のパターン取り組む「アストラルヒーリング」
 →自分の体のパターンを外して、本当の自分になる「体のヒーリング」

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です